ロボ・メカ・AI図鑑 K.I.T.T(キット) 忍者ブログ
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登場作品:ドラマ『ナイトライダー』(米国)


『ナイト財団』の創始者ウィルトン・ナイト氏が、犯罪の抑制と事件解決のために作り上げた超高性能ドリームカー、『ナイト2000』。
特殊な素材で防護されているために銃弾や車の激突さえも跳ね返す強度を持ち、
超高速で走行したり、その勢いで空中を大ジャンプしたり、車のくせに片輪でスキー走行をしたり、
オイルやスモークを使って敵の追跡を妨害したりと、
マッハGOGOGOも真っ青の様々な能力を持っている、黒くてカッチョいいスポーツカー。
このナイト2000に搭載されているスーパーコンピュータが、『Knight Industries Two Thousand』通称K.I.T.T*キット*である。

キットはその名の通りナイト2000そのものであり、ナイト2000がキットの身体である。
車でありながら運転者がおらずとも自由に走行でき、その特殊能力も使いこなせる。
ウィルトン氏がその夢を託した青年、マイケル・ナイトが主人であり、
マイケルと共に日夜、『法と政府のためのウィルトン・ナイト記念財団』通称F.L.A.G.に舞い込んでくるさまざまな事件の調査を行っている。
人命、特に乗り手であるマイケルの保護を最優先に考えるようプログラムされており、またマイケル以外の人間の命令を受け付ける事はない(キットから見て命令を聞いても問題ないと判断した場合は除く)。
コンピュータは人類の友、と言う言葉をそのまま形にしたような存在。
(紅狐)


「私は『ナイト2000』に搭載されているコンピュータの声です、K.I.T.Tと呼んでください。」
キットはマイケルの嫁。
.....じゃなかった、相棒である。
車内に取り付けられたインジケータの中央に発声機構が搭載されており、自在に思考ししゃべる事ができる。
(男性ボイス、一人称は『私』)
その知能は高く、常に聡明で礼儀正しい物言いをする紳士。
相棒のマイケルはワイルドで調子のいい若者であるため、彼とは性格含め凸凹コンビという言葉が相応しい関係だが
お互いに相手の長所と短所を理解しているよきパートナーである。

秩序を好む性格で、当初は堅苦しく淡々と機械らしい言動が多かったが、
物語が進むにつれマイケルや他の人間とのコミュニケーションを通して『感情』『人間らしさ』を学んでいく。
しかし、そうでなくても当初からユーモアにとんだどこか人間味あふれる性格をしているようにも見える。
長い間父親と離ればなれだった女性に対して「子供には、親の愛が必要なのに」と慰めたり
病気の女の子にチェスの手ほどきをして遊んであげたり
車泥棒に乗り込まれた際、「ヒャッホー!」とわざと自由に乗り回させておいて「それじゃ、おかえしです」と大暴走を始めて懲らしめたり
車を乱暴に扱う敵人物に対し「それ以上車をいじめると、自動車愛護団体に連絡しますよ!」と言ったり
ある事件においてアメリカ国外へ行かなければならない事情になった際
「私は行きませんよ」と言い張ったり、マイケルが理由を問いただすと
「.....飛行機は苦手なんです」(「乗った事ないだろ!」)「本来、自動車は空を飛ぶものではありません 重力に逆らった移動方法なんて非合理的です」と情けない声を出したり。
とにかくキットにまつわるエピソードは『ナイトライダー』劇中全く尽きない。
ちなみに高い所と動物が大の苦手。ただしやたらと高い所に行かされる運命で、動物にも妙に好かれてしまう。

「はいマイケル、お安い御用です」
身体であるナイト2000も相当なドリームカーだが、キットもまたとんでもないスーパーコンピュータ。
他施設のコンピュータへのアクセス・ハッキングもお手の物、
センサーによって周囲の生命体の探知(個人の特定も可能)を行ったり、スキャナーで事件の証拠品の分析を行ったり
コンピュータと言われて思いつくようなことはたいてい何でも出来る。
しかし、F.L.A.G.はあくまでも民間の機構であり、警察のような権利は何もないため
「いいんですかマイケル、これ以上侵入すると法に触れますよ?」
「なァに、ちょっと見せてもらうだけだ!さーやってくれ」
「やれやれ... わかりました」
というようなやりとりはしょっちゅうである。
また状況の判断能力にも優れており、
遠くに駐車されたまま「来い、キットォ!」と呼ばれても、即座に猛スピードで適切な位置にやってくる。
ひょんなことから留置場に入れられてしまったマイケルのもとへ、場所も知らないはずの地点から
いろいろと壁をぶちやぶって駆けつけ、「さ、乗ってください」と済ました声で言ったこともあった。
(カーアクションドラマなので、よく壁はぶちやぶる)

とにかく最強で敵無し、と言ってもいいようなスペックの持ち主だが、
同じ特殊素材で防護されている超大型トレーラーや、激烈な破壊力を持つ装甲車、
性格に問題があって倉庫に片付けられていたプロトタイプのナイト2000(名前はK.A.R.R カール キットと同じように言葉を話し思考する)など、意外と敵は多い。
また、命令自体はマイケル以外のものを聞かないものの、機械であるため操作されてしまうと弱く、
自分の意志で扉をロックしたり走って逃げ回ったりすることはできるが、
内部で「屋根解放」ボタンを押され、閉じ込めていた人物に逃げられてしまう事もあった。
(「マイケル、すみません」としょげていた)

ナイト2000はマイケルにとってスーパーヒーローのスーパーパワーのような存在であり、「車がなけりゃあいつは恐くない」とまで言われてしまう程度の重要さであるため
ナイト2000(=キット)が奪われてしまい窮地に陥るシナリオもドラマ上多々ある。
そんな際にマイケルと離ればなれ、あるいはボロボロにされてしまった時のキットも複雑な気分であるらしく
再会できた場合は「あなたがいない間、私がどれだけ心細かったかわかりますか?」などと
とても車とは思えないようなセリフを言い出すこともある。やっぱり嫁。

副主人公のような位置づけであるため、当然『ナイトライダー』全シナリオに登場する訳だが
どのシナリオを見てもキットのかわいさはもうフルスロットルで全開ターボブーストである。
もともと機械好きでない人にこのドラマを見せたら、こちら側に来てしまうのではないか、と思える程のかわいさ。
相棒のマイケルを筆頭として、「しゃべる車」と驚く一般の人々との間においても常に不思議な魅力にあふれており、その言葉ひとつひとつがいちいち名言である。
劇中でもキットの性格に魅せられる人々は多く、特に、たまに挟まれるモブの人々(たまたま停まった駐車場のそばの中古車屋、たまたま通りかかったおばちゃんなど)との会話が面白い。

カーアクションドラマとしても毎回車のくせにジャンプしたり激しいカーチェイスを繰り広げたりと熱い作品である。
DVDが手に入れにくくなる前に一度は見て損はない!(と思います)。
基本的に一話完結なので、どこから見はじめてもだいたい大丈夫。とても20年前のドラマとは思えない面白さでございます。

筆者:紅狐
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