ロボ・メカ・AI図鑑 MB(えむびー) 忍者ブログ
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登場作品:METROID Other:M (ゲーム/Wii)

前作『スーパーメトロイド』で破壊された、宇宙海賊を牛耳る機械生命体マザーブレイン(ラスボス)
....と、全く同じ思考パターン、能力を与えられた人工知能。

主人公サムス・アランが今まで戦ってきた敵たち、
宇宙海賊*スペースパイレーツ*の軍団や、生物のエネルギーを吸い付くし凍結以外では倒す事の出来ない恐ろしい生命体『メトロイド』は、すべてこのマザーブレインがテレパシーで指令を出し操っていた。
戦いのあと、宇宙海賊やメトロイドたちの力に目を付けたある組織が
これを生物兵器として利用しようとたくらみ、その結果彼らを安全に支配するために生み出された。
『MB』という淡白な名前の他に、『メリッサ』とも呼ばれる。(紅狐)


造り出した組織というのが、今までサムスに『マザーブレインやっつけちゃって!』と依頼していた『銀河連邦』。
生物兵器の使用は全宇宙的に禁止されているので、MBは廃棄された(実質は生物兵器の開発専門の研究施設だったので、そういうことにして隠されていた)宇宙船『ボトルシップ』で秘密裏に生み出された。

最初はおおもととなったマザーブレイン同様に巨大な脳みそのような姿をしていたようだが、
メトロイドに『すりこみ』で親と思い込ませ、絶対的で理想的な信頼関係を築くために
生物の姿をとる必要があったため、若い女性型アンドロイドの肉体を与えられた。
そのため見た目だけでは人間と区別する事ができない。

姿を与えられたMBは施設の研究員に混ざって開発に加わり、従順で有能な人員として扱われていた。
特に、施設主任であり母親のような存在、マデリーン・バーグマンからは、MBを頭文字になぞらえ『メリッサ・バーグマン』と言う名前を与えられかわいがられていた。
しかし小さいかわいいベビーメトロイドに「ママー!」と慕われているうちに、人工知能ながら『心』が芽生えはじめ、
次第に人間と同じように対立意見や反発を起こすようになった。
見かねた研究員達はMBの頭脳を改造し、発生した異常である『心』を取り除くことに決める。
改造手術のためとっつかまえられた際、母親のように慕い信頼していたマデリーンに助けを求めたのだが
『施設主任』という立場のせいで見て見ぬ振りをされたため激昂。
サイコキネシス能力と、テレパシーによって施設内の生物兵器達を操り、研究員達を襲った。
以降完全に人間不信に陥っている。

ストーリーの最後でMBはマデリーンと再会し、人間には私を裏切った罰を与えねばならぬ、と銃を向ける。その際の声に感情は感じられず、機械的で低く抑揚のない言葉だった。
しかし「もう終わったのよ 私たちがすべて悪かった ごめんなさい」と言う彼女相手に引き金を引く事はできなかった。(連邦軍が冷凍銃で横やりを入れる)
直後、事実の隠蔽を図り突入してきた銀河連邦軍に、生物兵器達を無数に差し向け壊滅させようとする中、
MBからマデリーンにの手に渡った冷凍銃によって凍結させられ、連邦軍に破壊される。
(この際、冷凍銃はMBが取り落としたようにも、わざと彼女に与えたようにも見える)
マデリーンは『メリッサ』の名を叫びながら泣き崩れるのだった。

研究員達は『暴走した人工知能』だという認識で改造を施そうとしたが、
マデリーンと主人公のサムスは『MBは狂ってなどいない。あらゆる存在に許されるはずの心を、無理矢理奪おうとした人間の方が狂っていたのだ』と結論づけた。

ゲームタイトルの『Other:M』は、MBがもうひとつの『マザーブレイン』であり、
またもう一人の『M・バーグマン』という人間であることを指している。

サムスに発見され「近寄らないでェェェ!!」と逃げ惑う登場シーン、
メトロイドに慕われてニコニコしてるシーンや、
マデリーンに髪飾りをもらい「似合ってるわよー!」と言われなかよし親子でキャッキャウフフしているシーン、
タッチパネルに向かい真面目に研究の手伝いをしているシーンに
その直後会議中に机をバーン!と叩き「その理論は古すぎます!」「何が古いというのかね!」「全部です!」と口論するシーン、
ここまで普通のサイエンス少女らしかったはずがラストで突然「人間には罰を与えなければなりません.....」と低いトーンで言い出すシーン、
同じくやたら低く男らしい声(しかも変なポーズ)で「ハァァァァァ〜....!」とサイコキネシスを発揮するシーンなど、
登場するたびに見所だらけなのだが、『事件の黒幕』という立場上出番が少ない。もったいない子であった。
登場直後は機械だとは全く分からないため、二周目を「こいつ人工知能なんだよな...」という認識で再プレイすると、いろいろと楽しめる。

執筆者:紅狐

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